BET アワードで米政府の問題に一石を投じた Chance the Rapper による力強いスピーチ

BETアワード2017において、今年もっとも活躍した新人アーティストに贈られるBET Humanitarian賞を史上最年少で授与したChance the Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)が、彼のコミュニティへの貢献を讃えられた。活動家としても知られるシカゴ出身のChanceは100万ドル(およそ1億円)をシカゴの公立学校区「Chicago Public Schools」に寄付しただけでなく、彼が設立した「Social Works」という慈善団体を通し200万ドル(およそ2億円)の寄付金を集めることにも成功。前大統領夫人であるMichelle Obama(ミシェル・オバマ)はChanceが受賞する前に映像で登場しChanceの功績を讃え、「Chanceのことを心から誇りに思います。Chaneは若い人たちの存在の重要性を示し、一歩先をいくロールモデルとして、次の世代について考える人たちにとってのインスピレーションです」と述べた。

Michelle Obama message to Chance The Rapper #BETAwards pic.twitter.com/C5bhr5TVYr

— HipHopDX (@HipHopDX) June 26, 2017

そして、名前を呼ばれ登壇したChanceはスピーチ内で警察による暴力、膨れ上がる受刑者数、そして現在の米政府の問題などアメリカが抱える様々な社会問題に一石を投じ、拍手喝采を浴びた。以下がその感動を呼んだスピーチの内容(抜粋)だ。

これは本当に圧倒されちゃうな。心から本当の言葉で話したかったからスピーチの準備はしてないんだ。僕は黒人が大好きだ。(中略)24歳でこんな賞を貰うには少し早い気がしたけど、僕の神様は間違いは起こさない。そして大きなプレッシャーを僕にかけ、僕がどう反応するのか見てるんだって思いたい。世界中に伝えたい、これを見ているすべての人に。“より良い世界をつくろう”と。これを見ている政府の人たちに言いたい。金儲けのために大麻を合法化する前に、大麻を売って逮捕された人たちを刑務所から出してくれ。(中略)シカゴだけでなくもっと世界中を旅して、世界中の人たちを助けたいんだ。もっと良い父親になりたい。子供ともっと一緒に時間を過ごしたい。俺はもっと良い男になる。黒人のみんな、ありがとう。お母さん、ありがとう。愛してる。

ちなみに、Chanceが着用したスーツは過去にBETアワードも受賞し、黒人アーティストの地位を間違いなく上げた革命的キング・オブ・ポップ、Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)へのオマージュを捧げたものと考えられる。