2019年に生み出された異色/話題のコラボレーションを振り返る

『ドラゴンボールZ』と〈adidas Originals(アディダス オリジナルス)〉、『ONE PIECE(ワンピース)』と〈PUMA(プーマ)〉、『ストレンジャー・シングス』と〈Nike(ナイキ)〉、『ジョジョの奇妙な冒険』と〈Vans(ヴァンズ)〉、『AKIRA(アキラ)』と〈Supreme(シュプリーム)〉、『Breaking Bad(ブレイキング・バッド)』と〈NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)〉など、近年は人気アニメやドラマとスポーツブランド/ファッションブランドによるコラボレーションが業界を賑わせてきた。“ライセンシング”という言葉をご存知だろうか。権利者の承諾のもと、このような特定の作品の版権を自社のプロダクトに活用する仕組みである。前述のようなライセンスビジネスによって生み出されたプロダクトの2018年の売上は、なんと2,805億ドル(約31兆円)に及ぶという。本稿では、『License Global』の最新レポートをもとに、今年度とりわけ“引っ張りだこ”だった企業・作品・人物の例を紹介する。

まずは「Coca-Cola(コカ・コーラ)」から見ていきたい。米セレクトショップ『KITH』や、イタリア発のブランド〈Diesel(ディーゼル)〉などとのチームアップによるファッションピースから、「MEDICOM TOY(メディコム・トイ)」とのコラボ[email protected]といったライフスタイルグッズまで、この1年はカテゴリーを問わず数々のブランドとの協業が記憶に新しい。既にその認知度は言わずもがなである同社だが、2019年はファッションコンシャスな層へのアプローチが顕著だったといえるだろう。

人気SF映画『スター・ウォーズ』も外せない。2019年で初作品公開から42年を迎える同作は、〈adidas〉や〈UNIQLO(ユニクロ)〉をはじめ、ウォッチメーカー〈Meister(MSTR、マイスター)〉といった様々なパートナーを招き、趣向を凝らした数々のコラボプロダクトが展開されている。

前述の〈UNIQLO〉も、コラボレーションを主力するブランドのひとつだろう。同社はインハウスレーベル〈UT(ユーティー)〉から、アート、音楽、映画、そしてアニメーションにスポットライトを当てたコラボTシャツを続々と発表しており、近年は『セーラームーン』や『ライオンキング』『ドラゴンボールZ』といったアニメーション作品や現代アーティストKAWS(カウズ)や漫画家の新海誠とのチームアップなど、要注目のコラボを続々送り出している。

一方、『KITH』x〈Converse(コンバース)〉とのトリプルコラボによるフットウェアや、現代アーティストのDaniel Arsham(ダニエル・アーシャム)との限定プロダクトも話題を呼んだ「Disney(ディズニー)」を代表するキャラクター、ミッキー・マウスも2019年を代表するコラボレーターといえる。

また、ややコラボレーションが飽和気味のフットウェア市場では、バスケの神様ことMichael Jordan(マイケル・ジョーダン)のシグネチャーモデル、Air Jordanシリーズが安定の人気ぶり。AJ1に絞っても、Travis Scott(トラヴィス・スコット)、〈DIOR(ディオール)〉〈FACETASM(ファセッタズム)〉『Sneakersnstuff(スニーカーズエンスタッフ)』など2019年もアイコニックなコラボレーションの数々を発表している。

老舗の企業/キャラクター/作品の新たな価値を創出するこれらのコラボレーションは、その意外性から、両者のファンを巻き込み相乗的な効果をもたらしている。2020年も異色のコラボに期待しよう。

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