ヴァージル・アブローのビジョンが具現化した Louis Vuitton 2019年春夏コレクションのバックステージに潜入

Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)は、〈Louis Vuitton(ルイ ヴィトン)〉のアーティスティックデザイナー就任後初のランウェイをパリのパレ・ロワイヤル庭園で披露した。歴史的一幕で、今をときめくイリノイ州出身のデザイナーは〈LV〉に未だかつて見たことのない景色を見せたと言っても過言ではないだろう。だが、そのクリエイションの真髄は、バックステージでこそ痛感するものだった。

ベストやポロシャツなどに見られる3Dのジオメトリックパターンで立体感を演出したレイヤード、モノグラムの花型のカフスボタン、大胆な原色使いなど、Virgilは〈Louis Vuitton〉のDNAを従来とは異なるアプローチで体現。また、セーター、スーツ、フーディといったメンズウェアも前衛的なカッティングとステッチワークで新鮮味が付与されると同時に、組み込み式のポーチやジッパー、プルタブなどを応用することで、壮麗なデザインの中にカジュアル/アウトドアウェアに着想を得た機能性を追加している。その一方で、ハイカットシルエットを中心に構成されたスニーカーは、Air Jordanや〈Ewing Athletics(ユーイング アスレチックス)〉などのバスケットシューズを彷彿とさせ、今後の展開に自然と期待が膨らむデザインのものが数多く出揃った印象だ。そして、言及せずには終われないアクセサリーコレクションだが、ラゲージについてはまさに“型破り”という言葉がよく似合う。Kim Jones(キム・ジョーンズ)政権の頃から変革が見え隠れしたが、建築デザインを背景に持つVirgilがチームに加わったことで、クラシカルなシルエットは全く別物のような表情へと生まれ変わっている。

ランウェイルックからは確認することのできない各プロダクトのディテールを是非、上のフォトギャラリーからチェックしてみてほしい。あわせて、本ランウェイのハイライトとも言えるVirgilとKanye West(カニエ・ウェスト)が涙ながらに抱擁しあう感動の1シーンもお見逃しなく。