60年代の王族や政府高官らが愛した Mercedes の傑作リムジン 600 Pullman

「Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)」の600シリーズは1963年、「フランクフルト・モーターショー」において「Daimler-Benz(ダイムラー・ベンツ)」が発表した当時の最高位モデルである。この600シリーズは、各国の王族や政府高官らの公用車として使用されてきた300シリーズ、そして大日本帝国時代にも昭和天皇の御料車として採用された770/770K、通称“グローサー・メルセデス”の系譜を引き、「TOYOTA(トヨタ)」で言うところのCentury(センチュリー)的な位置付けと言える。

その威風堂々とした体躯は、見る者を釘付けにした。特にロングホイールベース仕様の600プルマンは、全幅は標準モデルと変わらないものの、ホイールベースは3,900mm、全長に関しては6,240mmにもおよぶ。日本における一般車両の代表格であるPRIUS(プリウス)の全長が4,540mm、Maybach S-Classでさえ5,400mmであることを考えれば、その車体がいかに雄大なものか想像できるのではないだろうか。

1963年から1981年にかけて、「Daimler-Benz」は600シリーズのサンプルを2,677台生産したが、そのうちプルマンの名を冠すものは429台のみで、納得のいく保存状態で現存するものは一握りにすぎない。しかし、そんな歴史と格式のあるリムジンが『RM Sotheby’s』に登場。上のフォトギャラリーで紹介している高貴なダークブルーを纏った600プルマンは、ワインレッドで統一したインテリアにより一層上品さを増し、2005年より本車両を所有するオーナーが約400万円を費やして油圧式サスペンションなどにも修繕が施されている。『RM Sotheby’s』も「メカニカル面も含め、完璧に補修が行われた600シリーズを見つけることは非常に困難なことでございます」とコメント。今後お目にかかれるか否かという一台だけに、是非クルマ好きの方もそうでない方も、その素晴らしいデザイン美を写真から堪能してみてはいかがだろうか。

あわせて、防弾&リムジン仕様にアップデートされた「Rolls-Royce(ロールス・ロイス)」のCullinan(カリナン)もチェック。