Billboard が度々物議を醸すアルバムの売上の集計方法を刷新

“音源が売れない時代”といわれて久しいが、そんな音楽業界の世相を表すような問題に遂にメスが入る。

米『Billboard』はチャートにランクインするアルバムの売上集計方法を2020年から変更するという。現在、アルバム単体ではなく、Tシャツなどのマーチャンダイズをセットにした“バンドル”がポピュラーな販売方法であるが、これはいわば「Tシャツを買えばアルバムが付いてきます」的な商法。グッズだけ欲しくて買った人の分もアルバムの売り上げとして計上される。売れない時代に売る側も必死なわけで、スマートは販売方法ではあるが、アルバムの中身よりいかに魅力的なグッズを作れるかが勝負の分かれ目となってしまうこともしばしば。2018年にはNicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)がTravis Scott(トラヴィス・スコット)のアルバム販売方法を非難。さらに2019年5月にはTyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)とDJ Khaled(DJキャレド)の間にも似たような問題が勃発している。そこで『Billboard』は2020年1月3日(現地時間)から、バンドルに含まれる音源の価格を最低3.49ドルに定めるという。これにより、仮に50ドルで設定されていたTシャツ+アルバムのセットは、53.49ドルで販売されないとアルバムの売り上げとして計上されないことに。さらにバンドルはアーティストの公式サイトでの販売のみを有効とする(前述のDJ Khaledはエナジードリンクとアルバムをセットにし、飲料会社側のマーケティングの一環としてアルバムを販売したが、その売り上げは無効とされている)。

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