紳士服の祭典 Pitti Uomo 2018年秋冬から紐解くストリートの新たなトレンド

メンズ世界最大のプレタポルテ見本市、Pitti Uomo(ピッティ・ウォモ)の景色もここ数年で大きく変化した。昔はまさに文字通りの“紳士服”という感じで、〈Supreme(シュプリーム)〉を見かけることなどほぼ皆無に等しかったが、ここ数年はストリート勢の台頭が著しく、2018年秋冬のPitti Uomo 93では〈UNDERCOVER(アンダーカバー)〉と〈TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.(タカヒロミヤシタザソロイスト.)〉が招待されたことも記憶に新しい。

恐らく、Pitti Uomoは近年のクロスオーバーカルチャーがどこよりも色濃く反映される会場になったのではないだろうか。そこで本稿では、そんなPitti Uomo 93のオフランウェイから2018年の新たなトレンドを汲み取ってみようと思う。

ハット

ストリート主流の現代においてキャップは今なお欠かせないアイテムだが、その一方でハット類のカジュアルダウンが面白そうな予感。中折れ帽、ベレー帽、ソフト・ハット、ハンチング、キャスケットなどに甲乙はなく、形状は自分好みでいいだろう。ポイントとしてはインナーやアクセサリーでストリートをキープしながら、アウターやシャツなどの羽織りものにクラシックなエッセンスを取り入れると全体的に今っぽく、そしてちょっと上品にまとまるのではないだろうか。

ロングコート

2018年もその人気が継続しそうなダウンジャケットは非常に防寒性が高く、確かに重宝する。だが、今季はコテコテのストリートから逸脱し、若干のテーラードミックスが最旬の座を奪うかもしれない。そして、これからの季節から春先にかけて活躍しそうなのが、ロングコートだ。〈Gosha Rubchinskiy(ゴーシャ ラブチンスキー)〉x〈Burberry(バーバリー)〉のコラボレーションが火付け役となり、チェスター、トレンチ、ダッフル、ステンカラーは素材、柄、色を問わず一着持っておいても損はないだろう。もしもテーラード系が難しいという人は、モッズコートなども選択肢のひとつとして考慮してみてはいかがだろうか。

グラフィックセーター

ロゴもののフーディと同じく、主役級の活躍が見込めるのがグラフィックセーターだ。ストリートを維持しつつ、ウールタイプのアウターとの相性も抜群。イメージとしては、クリスマスのアグリーセーターのような感覚でいいだろう。

オーバサイズブレザー

2017年のファッションを左右したトレンド10選にもピックアップしたが、“ビジネスカジュアル 2.0”はその勢いがいよいよ本格化しそうだ。〈Vetements(ヴェトモン)〉と〈Balenciaga(バレンシアガ)〉でDemna Gvasalia(デムナ・ヴァザリア)が提案したように、オーバーサイズをざっくりと羽織るのが◎。そして、ジャケット単体ではなく、セットアップとして採用し、足元はスニーカーよりも〈Dr.Martens(ドクターマーチン)〉の6ホールや〈MAGIC STICK(マジック スティック)〉からの登場が記憶に新しいサイドゴアブーツあたりがベターだろう。

不細工なスニーカー

スニーカーゲームを牽引する〈adidas(アディダス)〉のPropherも仲間入りを果たし、今年は昨年以上に不細工でゴツめのスニーカーが様々なブランドからリリースされることになるはず。Triple-SやYEEZY BOOSTも結構だが、古着屋を巡って今の市場に出回っていないモデルを見つけたり、あえて上履きなどが売っている“町のスニーカー屋さん”から5,000円前後で掘り当てるのもありよりのありなのでは?