2Pac ロックの殿堂入りセレモニーの様子をチェック

4月7日(現地時間)、ニューヨークにて「The Rock & Roll Hall of Fame(ロックの殿堂)」の式典が開催され、1996年に25歳という若さで命を落とした伝説のラッパー2Pac(トゥパック)ことTupac Shakur(トゥパック・シャクール)がソロヒップホップアーティストとして初となる殿堂入りを果たした。

「2Pacはロックじゃない」という声や「ヒップホップアーティストはロックの殿堂入りに相応しくない」という声が一部の人から上がっているのも事実ではあるが、これは間違いなくヒップホップや音楽の歴史に残る大きな出来事であり、ヒップホップカルチャーを愛する者からすれば喜ばしい出来事であるだろう。

その式典では、かつて2Pacと同じ音楽レーベル「Death Row Records(デス・ロウ・レコード)」に所属していたSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)が彼の代役を務め、今回の2pacの殿堂入りに際するスピーチを行った。以下はそのSnoopによるスピーチの冒頭部分を日本語に訳したもの。

2Pacが逝ってしまってからもう21年も経つなんて本当に信じられない。彼はYoutubeの動画上にある存在なんかではなく、ましてや映画の中にいる存在やホログラムなんかでもない、立派な1人の人間だ。今から約21年前のラスベガスで、Tupac Shakurという存在は奪われてしまった。当時彼はまだ25歳だ――おい、ちょっと待てよ、25歳っていったら俺の一番上の息子と同じくらいの歳じゃないか(笑)。[中略]今じゃ2Pacのことを“THUGなスーパーヒーロー”だったと考える人も多いんだろうが、2Pacは自分自身が単なるひとりの人間だということを知っていた。そして彼はそれまで誰もやってこなかったような音楽を通して、世間に自分というひとりの人間の存在を示していったんだ。[中略]彼は人間らしい“矛盾”を用いて、俺らがどこかの物語に出てくるようなキャラクターなんかではないことを世間に見せつけた。人間であるということは多くのことを意味する。彼は強くて脆く、頑固であり柔軟で、勇敢であって臆病で、愛情で溢れつつも執念深く、そして革命的な人間であった。おっと、あともうひとつある。彼は“ギャングスタ”だ。

実は1996年に2Pacが凶弾に倒れたとき、Snoopと2Pacは不仲であったとも言われている。しかし上にあるスピーチの続きで、Snoopは2Pacを“greatest rapper of all time(史上最も偉大なラッパー)”と呼び、同じ西海岸を代表するラッパーの一人として最大の祝辞を彼に向けて送った。

またその式典ではラッパーのYGやT.I.、Alicia Keys(アリシア・キーズ)らといった現在の音楽シーンを騒がし、そして2Pacに大きな影響を受けたとされる錚々たるアーティストたちがステージ上に姿を現し、2Pacの代表曲をカバーした目覚ましいパフォーマンスを披露した。

Snoop, T.I. Treach and Alicia Keys help induct Tupac into the #RockHall2017 ??? pic.twitter.com/cew46mJYlL

— UTOR ? (@UtorOfficial) April 8, 2017