隈研吾がデザインした秋田・大湯温泉の“えんがわ”『湯の駅おおゆ』

秋田県鹿角市には秋田の名湯、大湯温泉がある。約800年前から存在すると言われるこの地は温泉の効能が高く、江戸時代には当時統治していた南部藩の保養温泉地に指定されていたという。そんな歴史ある大湯温泉郷を“温泉を大切にした元気な交流のまち”にしたいという市民の想いから誕生した『湯の駅おおゆ』は、日本を代表する建築家である隈研吾のアイディアが凝縮されている。

隈氏が提案した設計コンセプトは、賑わいを生み出すまちの“えんがわ”。縁側に座って庭の景色を眺めるような感覚で、大湯の美しい景色を楽しんでもらいたいという想いのもとに提案された同コンセプトは、隈氏自らが実際に歩いて見つけた大湯の魅力と想いの思いを絡めたものだ。

『湯の駅おおゆ』は物販、カフェ、野外劇場、公園、足湯、ビオトープが一体となった地域交流施設である。地域の伝統工芸として知られる曲げわっぱにヒントを得た特徴的な構造は、リング状のLVL(単板積層材)で表現。このリングの集合体は、時にパーテーションとして、時に棚としても機能するなど、構造美をキープしながら複数の機能性を持たせている。これにより、木造の大屋根の下にプログラムに応じて変化する流動的空間を生成することが可能となった。

そんな『湯の駅おおゆ』のデザインは、上のフォトギャラリーから。あわせて、『HHHYPE(ハイプビースト)』がピックアップしたその他の建築/デザイン情報もお見逃しなく。